1.ママさんバスケットボールの始まり
ママさんバレーが始まったころ、バスケットボール経験者たちの中には、バスケットボールは激しいスポーツだから、結婚後にやっていくのは無理だろうと思っていた人は多かった思います。
そんなとき、地域で開かれたスポーツ教室のなかにバスケットボール教室をみつけ、期待を胸に参加したママさん達は、やはりバスケットボールが大好きなのだという思いを新たにし、やればできるのだという再発見から、教室終了後もチームを作って活動を続けていきました。またそれまで、学校のOGとして若者の仲間と一緒に活動をしていた人達も、既婚者のOGとして新たにチームを作っていくケースもありました。
地域で誕生したチームの場合、参加者の多くは初めて知り合う人たちばかりですし、バスケットボールのキャリアも実業団出身の方から、中学までしかやっていないというような方まで色々です。そういう集団をまとめて一つの方向に進めていくためには、なんといってもまとめ役のリーダーが必要です。長期にわたって活動を続けているチームには必ずといってよいほど、よいリーダーがいます。
バスケットボールは勝敗を競うスポーツですから、勝ち負けは楽しみの大きな要素の一つです。でも、学校時代と違ってそれだけでは、チームは長続きしません。チームの誰でもが、バスケットボールをやっていて楽しいと思えるような工夫が必要で、リーダーたちはそのあたりに気配りをしています。
2.県家庭婦人バスケットボール連盟の組織化
県内にチームが増えてくると、県の家庭婦人バスケットボール連盟を作ろうという動きがでてきます。それは県内の大会などを開くためにどうしてもまとめるための組織が必要になるからです。日本で最初に家庭婦人バスケットボールの県連盟を作ったのは埼玉県です。1978年に5チームが集って連盟を作りました。連盟の立ち上げにあたっては親組織であります県バスケットボール協会からサポートをしていただきました。親組織へ加入ということになるので、やはりその理解は必要です。
県のママさん連盟に登録をしてくるチームは技術のレベルがさまざまです。ですから連盟の運営にあたっては、チームの運営と同じように、いろいろなレベルの人たちが同じようにバスケットボールを楽しむにはどうしたらよいかが、課題となります。たとえば、全国大会への県代表をどのように決めるかについてみますと、県によっていろいろ、工夫がみられます。
予選で優勝したチームをだす県
予選をするが、一度出場をしたことのあるチームに何らかの制限を加えている県
どのチームも参加できるように順番制にしている県
などです。
3. 全国組織化
埼玉県が県のママさん連盟を立ち上げたときに、ママさん達は独自に全国大会を企画し、13チームを集めて第1回全国大会を開催しました。その後も自力で4回大会まで開催しましたが、そのころ、日本バスケットボール協会(日本協会)が、“ママさんは普及の原点である”という考えから、その大会を日本協会の主催運営として採り上げてくれることになりました。全国大会がよい刺激となってその後全国にママさんチームが着実に増えていきました。1997年、ママさんの全国組織をそろそろ作ろうという機運がたかまったので、日本協会のママさん担当者が中心となって日本家庭婦人バスケットボール連盟(日本ママさん連盟)を立ち上げました。47県中23県の加盟でしたので、日本協会の正式の加盟団体ではなく、日本協会普及部所属の任意団体という位置づけで、半人前のスタートでした。
4.組織化を阻害するもの
5.半人前から一人前に
正式な加盟団体ではなく半人前の任意団体として認められた状況の日本ママさん連盟ですが、2001年3月に正式の加盟団体として日本バスケットボール協会に認められました。そのきっかけは日本協会が打ち出した個人登録との兼ね合いで、ママさんへも個人登録が課せられたからです。個人登録を要請されたものの正式の加盟団体でなかったため、登録先がありませんでした。そこで、登録をしなくてはいけないのなら、団体としての位置づけをきちんとしてほしいと申しいれ、1年間にわたり調整をした結果正式加盟となったわけです。この間やはり、ママさんへの差別的見方がなかったとは言えません。親団体である日本バスケットボール協会がママさん連盟のことを検討するのですが、その検討をする理事会にママさんの代表者が1人もいない状況ですし、女性の方もひとりもおられないのですから、なかなか私達の真意を伝えることが難しい状況でした。日本協会の中では、家庭婦人の活動を単なるお遊びと捉える理事さんがおられた一方、日本の将来を支える子どもたちの親として、普及の原点として、ママさん連盟をとらえる理事さんとがあったようです。県のママさん連盟の数が30県弱の状態で正式の加盟団体として認めるのは時期尚早という意見も多かったようですが、今後の家庭婦人の活動が小学生、中学生の活動を支え、活気付けるものになるだろうという前向きな判断により、正式な加盟団体となりました。6.日本家庭婦人バスケットボール連盟の活動
日本家庭婦人バスケットボール連盟の主要な活動のひとつに全国大会開催があります。大会は年に1回の開催ですが、毎年色々な県が開催を立候補してくださり、県のママさん関係者だけでなく、県バスケットボール協会の方たちの応援を受けて運営されています。大会では、中学生や高校生も大勢お手伝いをしてくださいます。小さな子どもたちを連れての大会参加者も多く、最近はお父さんがついてきて子どもの面倒をみている光景も多くみられるようになりました。 |
![]() |
![]() |
一方普段の活動において、ママさんが地元の小学校、中学校のバスケットボールコーチを引き受けて熱心に指導に取り組んでいるケースも多く、親子一緒になってのバスケットボール活動となっています。ママさんが普及の原点というのはまさにその通りだと思います |
7.活動にかかる費用
8.今後の方向
とは申しましても、やはり独身の若い方や独身のバスケットキャリアの方とママさんとでは体力や力量に差がありすぎて、同じ土俵で楽しむことは難しく思われます。特にバスケットボールの場合は体力差が得点差になりますから、独身者受け入れにあたっては年令制限を設けたり、キャリアの制限を設けたりとういうような調整が必要だと考えています。